六韜・犬韜「練士篇」〜勇士たちの肖像、わたくしたちの軍の力♡
六韜・犬韜「練士篇」〜勇士たちの肖像、わたくしたちの軍の力♡
登場人物
- 武王(姫発):無邪気で真剣なお嬢さま。呂尚を「お姉様」と慕う元気な小姫。
- 呂尚(太公望):ツンデレ気味なギャル兵法家。甘くて理知的、頼れるお姉様モード。
- 太史編:おませなロリ風ナビゲーター。用語や戦法を優しく解説♡
会話シーン
武王(うっとりと目を伏せて)「お姉様……兵を選ぶのって、ただの筋力や体力だけじゃないんですのね? 人の志とか、心に燃える想いとか……そういうものが、軍を強くするのでしょうか……?」
呂尚(優しく微笑んで)「ふふっ、さすが姫発ちゃん♡ 鋭いところに気づいたわね。実はね──兵士たちの“内に秘めた動機”こそが、戦場での真の強さを決めるのよ」
武王(目を輝かせて)「まぁ……! では、教えてくださいませ! わたくしも、お姉様のように兵の心を見抜けるようになりたいのです!」
呂尚(真顔で語り始める)「兵の訓練とは、ただ武器を振るうだけではないの。それぞれの素質や背景に応じて、最適な隊に配属することが──軍全体の力を最大限に引き出すカギになるのよ」
十一種の勇士たち
- 冒刃(ぼうじん)之士:命知らずで傷を恐れず、刃の下にも飛び込む兵。 「恐怖より、使命が勝る者たちよ」
- 陷陳(かんちん)之士:真っ直ぐ突き進み、敵の隊列に割って入る勇者。 「一陣を乱す、突撃の魂!」
- 勇鋭(ゆうえい)之士:整った体躯に俊敏な動き、陣形を崩さぬ精鋭たち。 「刀の舞、軍の華」
- 勇力(ゆうりょく)之士:怪力無双の破壊者。敵の鼓や旗をも粉砕する。 「一撃で戦場を震わせる者」
- 寇兵(こうへい)之士:足が速く、野山を駆ける斥候型。 「風とともに来たり、影のように消える」
- 死斗(しとう)之士:元は貴族や重臣、失脚を雪ぐため命を懸ける者。 「一戦で全てを賭ける誇り」
- 励鈍(れいどん)之士:過去の辱めを隠し名を挙げたい、元婿養子や捕虜。 「この一矢で名を立てる!」
- 敢死(かんし)之士:亡き将の子弟、父兄の仇を討つために戦う者。 「御恩に報いる血の剣」
- 必死(ひっし)之士:貧しさに憤り、必ず戦功を立てると誓う者。 「命で開け、富貴への道!」
- 幸用(こうよう)之士:罪を逃れ、名誉を取り戻すために戦う者。 「贖罪は、勝利の先に」
- 待命(たいめい)之士:才技に秀で、重任を担える者。背に使命を負う。 「まだ見ぬ戦場に、己の価値を刻む」
会話の続き
武王(そっと両手を重ねて)「なんて……熱くて、切なくて、力強いのでしょう……! それぞれの心に、物語があるのですわね……!」
呂尚(頷きながら)「そう。軍とはただの鉄の塊じゃない。一人ひとりが──生き様を持っているのよ。だからあたしは、兵の名簿を見るとき、必ず“心”も読み取るの」
武王(潤んだ瞳で)「……わたくしも、そんな王になってみせます。皆の想いを知り、彼らの運命を導ける王に──!」
呂尚(微笑んで姫発の手を取って)「ええ……きっとなれるわよ、あたしの誇りの妹♡」
太史編のやさしい解説コラム♡ 〜どんな兵も、意味がある!〜
太史編(ちょこんと登場)「やっほーっ☆ 今回は“練士”っていう、兵の分類について解説するねっ!」