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武経七書

37 动静 (v1.0)

六韜「虎韜・動静篇」〜敵を動かし、静める、王者の軍略とは〜

六韜「虎韜・動静篇」〜敵を動かし、静める、王者の軍略とは〜

登場人物

  • 武王(姫発):無邪気で真剣なお嬢さま。呂尚を「お姉様」と慕い、日々兵法を学ぶ元気いっぱいの小姫。
  • 太公望(呂尚):ツンデレ気味なギャル兵法家。知的で冷静、だけど姫発にはとても甘くて、ちょっとお姉さんモード。
  • 太史編:おませなロリ風ナビゲーター。用語の解説担当。

本文

武王(姫発)「お姉様……今回は、少し困った場面について、教えてくださいまし。わたくし、軍を率いて敵国へと進軍しました。でも……敵もわたくしたちも、同じくらいの兵力。強さも、ほとんど互角。両軍、陣を構えてにらみ合っているけれど、どちらも動けませんの。ここで、敵の将軍たちを怖がらせて、兵たちを不安にさせて、陣を崩して、逃げ出させたいのですけれど……どうすればよいのでしょう?」

太公望(呂尚)「ふふっ、いい質問じゃん姫発ちゃん。こういうときはね、敵の“心の動き”をつかんで揺さぶるの。まず、うちらの軍をこっそり敵の背後10里(=40キロくらい)に移動させる。そして、その道の両脇に伏兵を配置しておくの。さらにね、別働隊として戦車や騎兵を100里も遠くに派遣して、敵の前後をぐるっと回る! 旗をいーっぱい立てて、太鼓や金属の鳴り物をガンガン鳴らして、“あれ? 敵がいっぱいいる?”“なんか包囲されてる!?”ってパニクらせるの♡」

武王「わあ……! まるで幻みたいな演出ですのね!」

太公望「でしょ? そうなると、敵の将軍たちはマジでビビる。兵たちは怖くなって、誰も助け合わなくなるの。上の人も下の人も、お互いに見捨て合って、勝手に逃げ始める――これで勝ち確♡」

武王「けれど……お姉様。もし敵の陣地がすごく堅くて、両側に伏兵を置けない場合は……? それに、車や騎兵も動かしにくくて、敵が先にうちの作戦を察知して、わたくしたちの軍の気持ちがどんより沈んでしまったら……それでも、戦って勝てますの……?」

太公望「ふふっ、姫発ちゃん、ほんっとに鋭いじゃん♡ その問い、マジで兵法の核心だわ。」

太公望「そういう時はね、勝負は“準備”で決まるの。まず、戦う予定の5日前から、遠くに斥候を派遣して、敵の動きや様子をチェック! しっかり観察して、敵が動いたらすぐに対応できるように、事前に伏兵を配置しておくの。」

武王「ええっ、5日前から……!?」

太公望「そう。で、戦いが始まったら、あえてこちらの旗を遠くに置く、陣列をスカスカに見せるの。兵たちは敵の正面に並んで、戦うフリだけしておいて……“あっ、ヤバい!”って感じでいきなり後退! でも、わざと“退却の合図(金)”を出さずに、そのまま三里(約12km)下がる。」

武王「わざと、混乱させるため……ですのね?」

太公望「そうそう♡ で、敵が“よっしゃ追撃だ!”ってノってきたところに――伏兵たちが一斉に登場! 敵の両側からも、前後からも、一気にズバッと挟み撃ち! ここでうちらの軍が一斉に突撃すれば、敵はもうどうしようもないの。崩れて、逃げて、バラバラになって、完敗ってワケ♡」

武王「すごい……! わたくし、お姉様のこと……ますます尊敬いたしますわ♡」

太公望「……ふふ♡ やーん、そんな真顔で見つめられると照れるっつーの♡」

太史解説(がちコラム)

太史編「 この章の要点」

  • 状況:敵味方が拮抗して動けない状況=兵法ではよくある
  • 勝利の鍵:勝つためには、心理戦・情報戦・誘導戦術が重要
  • 戦術の特徴:実際の戦闘よりも「仕込み」「演出」「偽装」によって勝敗を決する

戦術の構造

  • 伏兵の設置:敵の視野の外に兵を配置(10里・100里という距離で後方包囲を演出)
  • 情報操作:金鼓・旌旗を多く見せて「大軍のフリ」
  • 先制演出:戦闘開始と同時に「撤退」を見せ、敵を誘導
  • 伏兵の起動:敵の混乱を見計らい、左右・前後から挟撃
  • 総攻撃:全軍が一斉に攻め、敵軍は壊走

まとめ

この章では、いわゆる「敗走を装った勝利戦法」の典型例が示されている。特に、撤退→伏兵→挟撃という連携は、兵法上でも非常に高等技術であり、孫子でも同様の例がある(例:作戦篇「佯北而誘之」)。精神面での揺さぶりを重視し、「戦わずして勝つ」道筋を構築している点も高評価。

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