春霞のたなびく国境地帯――静かに向かい合う二つの軍勢。空気は張り詰め、まるで風も息をひそめているよう。
武王(姫発)(ぐっと拳を握りしめて)「お姉様……わたくし、悩んでいますの。敵もわたくしも、互いに陣をしっかり張って、動かない。向こうが攻めてきたら、わたくしも迎え撃てますし、逆にこちらから仕掛けることもできそう……でも、こちらが攻めたら、逆に向こうも来るかもしれないじゃありませんの! そんな時は……どうすれば良いのでしょうか?」
呂尚(髪をくるくるしながら、ふっと微笑み)「なるほどね、姫発ちゃん♡ こういうのはね、マジで頭脳戦なの。ズバリ、作戦は“三分割”よ!」
呂尚「まずは軍を《前軍》《中軍》《後軍》の三つに分けて――前軍は、ガッツリ堀掘って壁も作って、守るふり♡ でも、旗や太鼓はチラ見せしといて、あくまで“守ってるだけ”って演出ね。後軍は、めちゃくちゃ食料貯めといて! でもね、それを敵にバレないようにするのがキモなの! で、中軍――ここが本命よ♡ 超精鋭だけ集めて、敵のスキを見て――バチッと奇襲♡ 敵が油断してる隙を突けば、まさかの不意打ちが成功しちゃうってワケ!」
武王「まぁ……♡ なんだかドキドキしてきましたわ。正面からの激突じゃなくて、裏をかくのですのね!」
呂尚(キリッと目を光らせ)「そ、でも――もし敵にこっちの作戦バレてたら? それも想定済みよ。たとえばさ、敵の精鋭が草むらとか隘路にバッチリ伏兵してて、あたしたちの動きを逆に狙ってくるとしたら――どうする?」
武王(ビクッとしながらも、真剣な眼差しに)「それは……とても危険ですわ。お姉様、どうするのですの?」
呂尚(唇をつんと尖らせて)「カンタン♡ 前軍を使って、毎日わざと挑発するの。“今日はこっち〜!”“やっぱりそっち〜!”って感じで。あと、老兵たちに木の枝とか引きずらせて、砂煙をバーッと上げさせて、太鼓や笛でド派手に音も立てちゃうの! これで敵は『なにコレ、どこが本命なの!?』って、マジで疲れちゃう♡」
武王「……っ♡ なるほどですわっ! 挑発して、混乱させて、こちらの動きを見えなくするのですのねっ!」
呂尚「そうそう! で、その間にこっちは本命の中軍で――ちゃっかり攻め込む♡ 敵はもうボロボロよ。三軍一斉にバチッと突撃しちゃえば、そりゃもう――勝つしかないでしょ♡」
武王(目を輝かせて)「お姉様……やっぱり天才ですの! わたくし、もっともっと学びたくなってまいりましたわ♡」
太史編「* 今日の兵法ポイント! *」
まとめ
前軍は守る演出、後軍は補給役、中軍は突撃の主力♡ 奇襲成功のカギは、敵の意識を逸らす挑発と撹乱! 疲弊した敵に、一気に三軍で総攻撃! 勝利まっしぐら!