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武経七書

27 奇兵 (v1.0)

六韜「奇兵篇」〜兵の不思議と、お姉様の叡智

六韜「奇兵篇」〜兵の不思議と、お姉様の叡智

登場人物

  • 呂尚(太公望):ツンギャルでクールな軍師。知略の化身。姫発には優しく、まるで親友の妹に接するような距離感。
  • 武王(姫発):無邪気なお嬢様。お姉様(呂尚)に憧れ、目を輝かせて兵法を学ぶ。天真爛漫だが素直で聡い。
  • 太史編:ロリ司書。小さな身体で深い解説。冷静沈着でちょっとドライな語り口が特徴。

会話劇:戦の極意は、「奇」にあり

武王(姫発)(ぱあっと顔を輝かせて)「お姉様……この前の“軍勢篇”、とってもおもしろかったですの! でも、もっとこう……敵をびっくりさせちゃうような、“変化球”みたいな戦い方ってないのかしら?」

呂尚(太公望)(小さく笑って)「ふふ、姫発ちゃん、よく気づいたわね。まさにそれこそ、兵法における《奇兵》の真髄よ。敵の意表を突く……そのために、“戦のかたち”は、限りなく自由でなければならないの」

武王(目をまんまるにして)「“かたちがない”戦い……? そんなの、どうやって指揮するんですの……?」

呂尚(指を立てて)「戦とはね、“天で戦う”わけでも、“地で戦う”わけでもない。勝ち負けを分けるのは、“神のごとき勢い”を作れるかどうか。それだけ」

武王(小さく「はわわ」と呟いて)「し、神様の勢い……!? えっと、それって──」

呂尚(続けるように)「たとえばね──」

奇兵の例

  • 草深く茂る森で身を隠し、突然襲いかかる。
  • 渓谷で車を止め、敵の騎兵を封じる。
  • 丸い陣に四方から攻めて形を崩す。
  • 敵が疲れ切って休んでる時、十倍の勢いで叩く。
  • 水辺では舟で、山では伏兵で、雷雨の夜には火を放ち……

武王(ぽかん)「な、なんだかすごくいろんな方法が……!」

呂尚(目を細めて)「そう。戦いって、決まりきった正解がないの。だから“奇”が生まれる。敵の裏をかくために、予想外を演出する。それが“奇兵”──常識の外から、勝機をつかむ一手よ」

武王(胸に手をあてて)「なんて……ロマンがありますの……! つまり、戦の中で“想像力”こそが一番の武器だってことですわね?」

呂尚(やさしく微笑み)「そう、そして……その“奇”をうまく操るには、やっぱり将としての徳が必要なの。仁がなければ兵に慕われず、勇がなければ進まず、智がなければ惑い、明がなければ敗れ、精がなければ時を逃し、警戒なければ備えを失い……」

武王(真剣な顔で)「……すべての“奇”は、信頼と能力の上に成り立ってるんですのね……」

呂尚(頷いて)「だからね。“賢い将”がいれば国は栄えるし、いなければ滅びる。それほど“指揮官”は大切なのよ」

武王(微笑んで)「お姉様のような指揮官……わたくし、なれるかしら」

呂尚(そっと頭を撫でて)「きっとなれるわ。あなたなら、“奇”すらも味方にできるもの」

太史編の兵法コラム:「奇兵」ってなあに?

太史編(冷静にぽそっと)「“奇兵”っていうのは、普通のやり方じゃ勝てない時の“切り札”。使い方を間違えると逆に危ないけど、うまく使えば一発逆転もできる──」

  • 型にはまらないのが奇兵:敵を混乱させるため、予想外の戦術やタイミングで動くよ。
  • 地形・天候・時間……全部が武器!:深夜・雷雨・山林・水辺……活かせば奇跡が起こるかも。
  • 将軍の力量がモノを言う!:慈悲・勇気・知恵・先見・注意力・統率力、全部大事。だから、有能な将がいてこその奇兵なんだよ!

まとめ

奇兵とは、想定外を操る“知略”の技術。

だがそれは、真に有徳な将にしか使いこなせない。

だからこそ、呂尚と姫発の“信頼”がそれを可能にする──

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