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武経七書

23 励军 (v1.0)

六韜「励軍篇」〜お姉様のやさしさ、兵たちの心に火を灯す♡

六韜「励軍篇」〜お姉様のやさしさ、兵たちの心に火を灯す♡

登場人物

  • 呂尚(太公望):真面目で知的なツンデレギャル。今回は特に優しさが滲み出る一面も。
  • 武王(姫発):無邪気で勉強熱心な小さなお嬢様。兵士たちの心を動かす「想い」に興味津々。
  • 太史編:元気いっぱいのロリ口調で、本文のポイントをわかりやすく解説してくれる。

会話シーン

武王(ぱちっと目を輝かせて)「お姉様っ! わたくし、もっともっと士卒たちと心を通わせたいんですの。戦のとき、みんなが“我こそ先に”って走り出すような、そんな軍隊にするには──どうしたらよいのでしょう?」

呂尚(そっと頬に手を添えて)「うふふっ、姫発ちゃんらしいわね……その志、ほんと尊いわ。じゃあ、今日は“励軍”──兵たちの士気を高める方法を教えてあげる」

武王(姿勢を正して)「はいっ! お姉様のお話、心してうかがいますわ!」

呂尚(静かに頷いて)「いい? 兵たちが命を懸けてくれるのは、命令だけじゃダメなの。大事なのは──“将が、どれだけ同じ目線で寄り添ってくれるか”ってこと」

武王(首をかしげ)「同じ目線……?」

呂尚「うん。たとえばね、冬でもぬくぬくした裘(かわごろも)を着ない。夏でも扇(おうぎ)で風をあおがない。雨でも傘を差さない。兵とまったく同じように、寒さも暑さも、全部一緒に過ごすの」

武王(感動したように)「それは……とっても大変ですけれど、とっても素敵ですわ……!」

呂尚(微笑んで)「こういう将を“礼の将”っていうの。そして、険しい山道や泥道では、真っ先に馬を降りて歩く“力の将”──自分が楽してちゃ、兵たちの苦労なんてわからないもの」

武王(思わず立ち上がり)「それならわたくしも、みんなと同じご飯を食べて、同じお布団で寝ますわっ!」

呂尚(優しく微笑んで)「ふふ、そういうのを“止欲の将”って呼ぶのよ。自分だけ贅沢したり、先に休んだりしない。兵士たちがご飯を食べ終わってから、自分も食べる。火を焚かないなら、自分も焚かない──それが信頼を生むの」

武王(うっとり)「お姉様……まるで聖王さまのよう……」

呂尚「こういう将がいたらね、兵たちは、進軍の太鼓を聞いただけで胸が躍るの。“あの将のために、この命を懸けたい”って。逆に、退却の鐘が鳴ったら、悔しさで涙をこぼすくらいになるのよ」

武王(きゅっと拳を握って)「だからこそ──高い城や深い堀も、みんなが怖れず立ち向かえるのですね!」

呂尚(静かに頷いて)「そう。矢が雨のように降っても、剣が交わるその瞬間も──彼らは死を好んでるわけじゃない。ただ、心から“理解してくれる将”がいるから、全力を尽くせるの」

武王(小さな手を胸に当てて)「わたくし……そういう王になります。兵と共に笑い、共に苦しみ、共に進む──“皆と共にある”王に、きっとなってみせます!」

呂尚(その手をとって)「うん。姫発ちゃんなら、きっとなれるわ。──さあ、これが“励軍”の極意。兵法の根っこには、やっぱり“心”があるのよ♡」

太史編のやさしい解説コラム

太史編(えへへっと登場)「今回は“励軍”! つまり、どうやって兵士たちのやる気をMAXにするかってお話だよ〜!」

  • “礼・力・止欲”の三つの将:寒さ暑さに耐えて、力仕事を率先して、ぜいたくをしない──これが兵たちから信頼される“理想の将”のスタイルなのっ!
  • 兵が本当に動く理由って?:それはね、「この将についていきたい!」って気持ちから。だから、命令よりも「想い」のほうが大事だったりするの!
  • 最後に大切なこと!:士卒たちは“死ぬのが好き”なわけじゃない。“わかってくれる将”のためだから、勇気を出せるんだよ〜!
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