武王(ちょこんと座って)「お姉様……将軍って、どうすればみんなに“信頼される存在”になれるのかしら?」
呂尚(頷いて)「いい質問ね、姫発ちゃん♡ 将軍にとって“威厳”ってすごく大事なの。軍って、信頼と緊張感がなきゃ崩れるから」
武王(うるうる瞳で)「じゃあ、どうやって“威厳”を作ればよいのでしょう? みんなに“すごい”って思われたいですっ」
呂尚「ふふっ、じゃあ教えてあげる♡ まずね――“威厳”を作るには、上の人をしっかり罰して、下の人にはちゃんと褒美をあげること!」
武王「えっ、上の人を罰するの??」
呂尚「そうよ。たとえば、三軍に緊張が走るくらい、偉い人をひとり処罰するの。『あの人でも処処されるんだ……』って全軍が思えば、規律が引き締まるのよ」
武王「すごい……逆に、褒美は?」
呂尚「それはね、馬の世話してる子とか、あまり目立たない兵士にあげるの。そうすると、みんな“ちゃんと見てくれてるんだ”って思って、すごくやる気になるの♡」
武王(ぱぁっと明るく)「まあっ、それってすごく素敵なご褒美の仕方ですわね!」
呂尚「つまりね、“処罰は上まで届き”“賞は下まで届く”――これが『威信の本質』なの」
武王「なるほど……わたくし、すこしわかってきましたわっ」
呂尚(にっこりして)「姫発ちゃん、素直でえらい♡ 兵法ってね、こういう細やかな配慮がすっごく大事なの」
太史編(ぱたぱた登場)「今回は“将威篇”だよ〜! 将軍が“どうやって信頼される存在になるか”を教えてくれるのっ!」
太史編「今回も兵法って“人の心”をよく見てるんだな〜って思ったでしょ? それが、太公望お姉さまのすごいとこなんだよっ♡」