姫発「あのっ、お姉さま……! わたくし、お国のために立ち上がる時、立派な将軍さまを選ばなくちゃって思うんですの。でも、どなたが本当に優れていらっしゃるのか、どうやって見抜けばよろしいのでしょう?」
呂尚「いいとこに気づいたじゃん♡ 武をもって天下を治めるなら、まずは“中身のある人材”をちゃんと見極めなきゃね。人は見かけじゃないって、ほんっと大事なんだから」
呂尚「外見と中身がズレてるタイプ、けっこういるんだよ? たとえば――」
姫発「まぁっ……まるで仮面舞踏会みたいでございますわ! こんなに見かけと中身が違う方がいらしたら、わたくし騙されてしまいそう……」
呂尚「うんうん、だからね、みんなが『こいつはダメ』って言う人こそ、聖人には光って見えるもんなのよ。見る目がなきゃ、ホントの英雄はわかんないってこと♡」
姫発「では……どうやって本物を見抜けばよろしいのでしょう?」
呂尚「ふふっ、お姫様ったら真剣♡ じゃあ特別に“将を見抜く八つの試練”、教えてあげるね!」
姫発「あ、あの……お姉さま、わたくし、ちょっとドキドキしてまいりましたの…… こんなにたくさんの試練を越えられる方、ほんとうにいらっしゃるのかしら?」
呂尚「見つけるのは大変だけど、だからこそ見つけたら大切にするのよ♡ この八つのチェックを全部クリアできた人――それが、ホンモノの“将”ってやつよ!」
八征皆備、則賢、不肖別矣。
姫発「八つの試練で、真の将とそうでない方とが分かれる…… わたくし、お姉さまのおかげで、すこし賢くなれた気がいたしますの!」
呂尚「うんうん、今日はよくがんばったじゃん♡ でもまだまだこれから。あたしの兵法レッスン、ちゃんとついてきなさいよね?」