文王(優雅に扇をたたみながら)「ねえ、呂尚。賞というのは人を励ますために、罰というのは戒めのためにあると聞きますわ。私は──一人を賞して百人を励まし、一人を罰して万人を戒めたいと思うの。どうすれば、そんな統治ができるのでしょう?」
呂尚(髪を結い直しながら、キリッと前を向いて)「ふふん、それって、王たる者にとっては超・基本中の基本ってやつよ。賞には“信じられること”が大事、罰には“絶対やる感”が命なの。口だけで褒めてもダメだし、怒るフリして許すのもNGってワケ」
文王(瞳を輝かせながら)「まあ……それは、まるで“天の秩序”のようなお話ですわね」
呂尚「そ。ちゃんと賞を与えたところ、みんなが目にする。正しく罰したところ、それもまたみんなの耳に届く。そうすれば──たとえ直接見てなくても、陰ながらに“やる気”とか“自戒”が芽生えてくのよ」
文王「見せることが、広がっていくのですわね……」
呂尚(少し微笑んで)「だってね、誠ってさ、天に通じて、神にも届くんだよ? それが人に伝わらないワケないっしょ?」
文王(そっと目を伏せながら)「……誠とは、なんと美しく、そして力強いものでしょう」
呂尚(くいっと腰に手をあてて、ちょっとだけデレ)「だからさ、ちゃんと信じて賞して、ちゃんと筋通して罰する──それだけで、国はまとまるんだってば。あたしが言うんだから、間違いナシっ☆」
文王(くすっと笑い)「ええ、そなたの言葉……胸にしっかり刻みますわ」
太史編(星型のペンを持って)「今回はね、“賞罰”のお話だったの! ご褒美っていうのは、頑張った人に“ちゃんと伝わる形”であげなきゃダメなの。あと、おしおきは“ちゃんとやる”ってことが大事なの! ゆる〜くすると、みんな言うこと聞かなくなっちゃうんだよ」
だからね、“ほんとうに信じられる君主”って、そういうとこがブレない人なんだよ!