文王(静かに問いかけて)「呂尚。どうすれば──この国を、末永く守っていけるのでしょう?」
呂尚(やや目を伏せながら)「その問い……重いけど、大事よね。じゃあまず、斎戒して心を清めて──ううん、それくらい本気で聞いてもらえるなら、話してあげる」
(文王は七日間の斎を行い、謹んで問いを重ねる)
呂尚「天には四つの季節がある。地には万物が生まれる。民がいる限り、聖なる君主がその秩序を導く──それが“自然の理”なの」
文王「……まあ、なんて美しい循環でしょう」
呂尚「春には万物が芽吹き、夏には成長し、秋には実り、冬には静かに眠る。そしてまた春が来る。それは終わりも始まりもない、永遠の輪廻──」
文王「その巡りに、私たちも身を委ねるべき……なのですね」
呂尚「そう。だから賢き君主は、その流れを読み、民とともに動くの。治世の時は控え、乱世の時は立ち上がる。それが、仁と聖の統治よ」
文王(小さく息を呑んで)「……では、民が乱れる“機”とは何ですの?」
呂尚「民がざわつき始めたら、それが“兆し”。その時こそ、聖人は陰で備えて、陽で動く。先に理を説き、天下がそれに和す──変を起こすときは、静かに、でも確実に」
文王「なんと……まるで天地の摂理を読むような政治なのですね」
呂尚「うん。でもね、ことが終わったら、功を争わない。位も奪わない。淡々と、秩序を守る。それが“守国”の真髄よ」
文王「……この道、歩めば天地とともに輝く……そんな気がしますわ」
呂尚(くすっと笑って)「そ。国を守るって、ただの防衛じゃないの。天地と足並みそろえて、民を導いてく──まさに“ガチで尊い”ってやつ♡」
太史編(ぴょこんと現れて)「今回は“守国(しゅこく)”ってテーマだったの! つまり国をどうやって長く守るかのお話なんだよ!」
つまりね、政治も自然も、ちゃんと“巡り”を意識するって大事♡ そうすると、国も民も安心できるんだよ〜