昔の聖人は、仁を政治の根本にして、義で国を治めたのよ。これを正と呼ぶの。義が民の心を満たせないときは、やむなく力に頼るの。でも、力は戦いから生まれるもので、私利私欲からじゃないわ。みんなの命を守るためなら人を討ち、他国の民を救うためなら国を攻め、戦いを終わらせるためなら戦いを起こしてもいいのよ。これが力の正しい使い方なの。
仁は民に愛されて、義は民に称えられ、智は民に信頼され、勇は正直に、信は誠実に行われるの。内に仁を養えば民の心を得て国を守れるし、外に義を示せば力を得て戦いに臨めるわ。これが古来の治世の道なのよ。
民を愛して、季節を問わず無理に兵を動かさず、喪を重んじず、災いを起こさないように心がけるの。民の病を顧みず、時節を無視して兵を起こせば、民の心は離れちゃうわ。大きな国でも戦いを好めば必ず滅び、平和な世でも軍備を忘れれば危険にさらされるの。天下を平定した後、天子は春と秋に軍事演習をして、諸侯もそれに従って戦いの備えを怠らなかったのよ。
昔の戦いでは、敗走する敵を百歩以上追わず、撤退する敵を三舎以上追わなかったわ。これが礼を示す道なの。戦闘不能の敵にはとどめを刺さず、傷ついた敵には情けをかけるの。これが仁を明らかにする道よ。敵が陣形を整えるのを待ってから太鼓を鳴らし、利益を争わず大義だけを求めるの。これが信と義を示す道なの。降伏した敵を許し、戦いの終わりをわきまえるのよ。これが勇と智を示す道なの。この六つの徳――礼、仁、信、義、勇、智――を民に教えて、守るべき規範としたのが、昔の軍政だったのよ。
聖人の治世は、天の道に則り、土地の利を生かし、徳ある子を官吏に登用したわ。名を正し、職務を定め、位階に応じて俸給を与えるの。諸侯を説得し、諸国を心服させ、戦乱を鎮めたのよ。これが徳による統治なの。
賢王の時代になると、礼楽と法を整え、五刑を定め、軍を備えて不義を討ったわ。国を巡り、諸侯と会して不正を正したの。天命に背き、徳を乱す子がいれば、諸侯に告げて罪を明らかにしたわ。天皇や神々に祈り、先王に報告し、軍を動かして不義を討つの。そのとき、宰相は諸侯に命じて、「某国に不義があるわ。何年何月何日に軍を進めて、天子がこれを罰するのよ」と宣言したの。
軍に命じるとき、宰相はこう言うのよ。「罪人の土地に入っても、神々を穢さず、狩猟をせず、土地や家を壊さず、木を切り倒さず、作物や家畜、道具を奪っちゃダメよ。老人や子に会えば傷つけず家に送り、強者に会っても無闇に戦わず、傷ついた敵には手当てを施してちょうだい。」
不義を討った後、王は国を正し、徳ある子を登用し、賢者を重んじ、秩序を回復したの。これが正しい戦いの結末だったわ。
王侯が諸国を治めるには、六つの道があるのよ。一つ目は、国境を定めて領土を整えること。二つ目は、法令を出して従わせること。三つ目は、礼と信で心服させること。四つ目は、才と力で説得すること。五つ目は、顧問を遣わして関係を深めること。六つ目は、軍事力で威服させること。同じ苦楽を共有し、小事を大局と比べることで、諸国を一つにまとめたのよ。
不義を正すため、九つの禁令を定めたわ。一つ目は、弱国を攻める子は領土を削るの。二つ目は、賢人を害し民を苦しめる子は討伐するの。三つ目は、内外を乱す子は幽閉するの。四つ目は、田畑を荒らし民を離散させる子は領土を削るの。五つ目は、頑なに服従を拒む子は侵略するの。六つ目は、親族を殺す子は罪を問うの。七つ目は、君主を追放し弑殺する子は誅殺するの。八つ目は、禁令を破り政治を乱す子は諸国との往来を禁じるの。九つ目は、獣のごとく乱行する子は滅ぼすの。これが義による統治の要諦なのよ。
昔の聖人は、天の理と古の教えに基づいて国を治めたの。これを天子の義と呼ぶのよ。学者や民の義は、父母や君主、長老への敬意に根ざすの。どんなに賢い君主でも、まず民を教化しなきゃ、力を発揮することはできないわ。
昔は、国の儀礼を軍に持ち込まず、軍の儀礼を国に持ち込まなかったの。文と武の徳が互いに踏み越えることはなかったわ。高貴な子は攻撃せず、攻撃しない子は優れた道具を使ったの。求めず戦わず、戦えば必ず正義を貫いたわ。国の命は状況に応じ、軍の命は適宜に定め、才能や技が埋もれないよう努めたの。君主は従順な子を賞し、背く子を罰したわ。ゆえに、勇と力が衝突することはなかったのよ。
民を教化した後、厳選して登用し、政を正せば民を養えるわ。教化が簡明なら民は徳を積み、習慣が定まれば民はそれに従うの。これが教化の極みなのよ。
昔は、遠くの敵を追っても捕まえず、誘い込まず、罠にかけなかったわ。礼をもって軍を固め、仁をもって勝利を確実にしたの。勝利の後は、必ず礼と仁で民を教えたわ。君子は教化をそれほど重んじたのよ。
昔の王朝は、軍事を行うとき、次のように誓いを立てたの。幽邑氏は国内に布告し、民が天命を理解するよう求めたわ。夏氏は軍中で誓い、民が戦いの覚悟を整えるよう促したの。殷氏は軍門の外で誓い、民の戦意を高めたわ。周氏は戦いの直前に誓い、民が必死に戦う心を掴んだの。夏氏は徳を重んじ、武器を用いなかったわ。殷氏は義を重んじ、初めて武器を用いたの。周氏は力を重んじ、あらゆる武器を駆使したわ。夏は朝廷で賞を与え、善を奨励したの。殷は市場で悪を罰し、悪を抑えたわ。周は朝廷で賞を与え、市場で罰を加え、君子を励まし悪人を戒めたの。三王朝は方法こそ違えど、徳を明らかにする点では同じだったのよ。
武器は用途に応じて使い分けなきゃ役に立たないわ。長い武器は守りに、短い武器は攻めに使うの。長すぎれば攻撃が難しく、短すぎれば力が足りないの。軽すぎれば鋭いけど壊れやすく、重すぎれば鈍くて役に立たないわ。ゆえに、武器は混ぜ合わせて使うのが戦いの道なのよ。
夏王朝は戦車を「正しい」と呼び、殷王朝は「速い」と呼び、周王朝は「優れた」と呼んだわ。旗もまた、夏は黒旗で民の団結を、殷は白旗で天の義を、周は黄旗で地の道を示したの。夏は日月で光明を、殷は虎で力を、周は龍で文化を象徴したわ。これが王朝ごとの戦いの象徴だったのよ。
軍が強すぎれば民は萎縮し、弱すぎれば民は勝利を得られないわ。君主が正義を示さず、欺瞞や力に頼り、服従を強いて善を軽んじれば、軍は弱くなるの。節度ある統率が軍の基盤なのよ。節度があれば、兵は余裕を持って戦い、戦車も隊列も乱れず、速さも統制を超えないわ。これが軍の調和なの。
国の儀礼と軍の法は表裏一体で、文と武は左右の手のごとく補い合うの。国では礼儀正しく穏やかに話し、朝廷では敬意をもって謙虚に振る舞うの。軍では毅然と立ち、行軍では果断に行動するわ。召されぬまま進まず、求められぬまま語らず、進むは難く退くは容易なの。これが文と武の調和なのよ。
昔の聖人は、民の徳を明らかにし、その長所を引き出したの。幽邑氏は賞罰を用いず、民を有益に導いたわ。これが徳の極みなの。夏氏は賞を与えて教化を進め、殷氏は罰を与えて権威を示したわ。周氏は賞罰を併用したけど、徳は衰えたの。賞は速やかに与え、罰は階級を問わず行ったわ。善行は即座に報われ、悪行は即座に正されたの。大勝利でも功を誇らず、大敗北でも罪を責めず、上司も部下も謙虚だったわ。これが謙虚さの極みなのよ。
辺境の守備に三年従事した兵は、民の苦労を顧み、その後一年は徴用されなかったわ。上司と部下が互いに報告し合い、調和を保ったの。これが民を労わる道なのよ。
勝利の喜びは歌で表し、休息の時は民の勤労に応じて休息を命じたの。これが民心を掴む道なのよ。
戦いに臨むのは、爵位を定め、功罪を明らかにし、遊説の士を登用し、命令を徹底することなのよ。民の意見に耳を傾け、技量を探り、疑念を解き、力を養い、創意を尽くし、民心に従って行動しなきゃいけないわ。これが戦いの準備の要諦なの。
常に天の時に従い、財を蓄え、民を喜ばせ、地の利を得、武器を有効に使うの。これを五慮と呼ぶのよ。天の時を逃さず、敵の財を利用し、民を励まし、険しい地を守り、弓矢や槍、戟で備えるの。長い武器は短いものを守り、短いものは長いものを助けるの。戦いを重ねれば長く続き、戦いは必ず強くなるわ。これが戦いの五つの備えなのよ。
戦いとは、戦略を駆使し、勇猛に戦い、陣形を固め、技量を発揮することなの。敵の望むものを利用し、敵のできることを行い、敵の望まぬこと、できぬことは捨てるの。敵に対しては、その逆を行えばいいわ。これが戦いの権変の道なのよ。
戦いには天の時、財の備え、善の徳があるの。天とは、好機を逃さないこと。財とは、民に衣食を保障すること。善とは、平時から備えを整えることなの。大軍は堅固で、統率が容易く、事に臨んで対処できるわ。戦車は軽く、歩兵は機敏で、弓矢は守りを固めるの。これが軍の力の基盤なのよ。
戦いにおいては、大と小、堅と柔、集中と分散、衆と寡を使い分けるの。大軍は堅固に、少数は機敏に動くわ。静かに構えつつ内に力を秘め、進退は自由に。これが戦いの調和なのよ。
戦いを起こすには大義が必要で、事を成すには好機を捉えなきゃいけないわ。人を用いるには恩恵を施し、危険にあっても兵を忘れず、国では信頼を得、軍では寛大に武勇を重んじるの。国内では善を尊び、軍では正道を貫き、剣を振るう時は迅速に。これが将の務めなのよ。
兵を教え、義を守らせ、謀を立てれば、軍は一つにまとまるわ。義を奉ずれば兵は勇猛に、計を重ねれば兵は従順になるの。時宜に適えば統率は容易く、物事が明らかなら目は澄み、計を立てれば心は強くなるわ。進退に迷わず、敵を見て計を巡らすの。これが軍の規律なのよ。
戦いの道は、善を永続させ、古の道を貫き、誓いを戒めとし、民を強くし、悪を滅ぼすことなの。義は信頼され、基盤を築き、天下を統一し、万民を幸福にするわ。力は人を溢れさせ、善を奪うけど、内に宿るものじゃないの。これが義と力の違いなのよ。
七つの方針があるわ。一つ目は人材を登用すること。二つ目は義を貫くこと。三つ目は言葉を慎むこと。四つ目は技を磨くこと。五つ目は火を備えること。六つ目は水を確保すること。七つ目は武器を揃えること。これらを守れば、怪しげな予言なんて信じる子はいなくなるわ。名誉、利益、恥、死は四つの守りなの。仁は人を親しませるけど、信のない仁は身を滅ぼすわ。これが人の道なのよ。
戦いの法は、まず士気を高め、作戦を実行するの。偽りの態度で敵を惑わし、言葉で説き、恐怖で戒め、欲望で動かすの。敵を罠にかけ、地形を制し、任務に応じて命令を下すのよ。これを兵法と呼ぶの。
軍の姿は民に求められるわ。名をもって行動し、正しく振る舞うの。できねば自ら動き、できれば忘れないわ。これが将の務めなのよ。軍の混乱を治めるには、七つの道があるわ。一つ目は仁を施すこと。二つ目は信を守ること。三つ目は義を貫くこと。四つ目は軍をまとめること。五つ目は正道を守ること。六つ目は臨機応変に対応すること。七つ目は権限を集中させることなの。
軍法を立てるには、七つの原則があるわ。一つ目は意見を聞くこと。二つ目は法を守ること。三つ目は勝手に改変しないこと。四つ目は迅速に執行すること。五つ目は服装を定めること。六つ目は色を統一すること。七つ目は淫らな装いを禁じること。軍では法を自ら作り、部下に法を畏れさせるの。これが軍法の要諦なのよ。
戦況が不利なら将が対処し、従わねば法を執行し、不信なら団結させ、怠惰なら動員し、疑念なら交代させるの。民が将を信じねば、将は復職しないわ。これが古来の戦いの道なのよ。
戦いに臨むのは、階級を厳格に定め、軍令を徹底し、機動力を発揮し、士気を高め、全軍の心を一つにまとめることなのよ。陣形は厳しく、政治は慎重に、兵は軽やかに、気は悠然と、精神は統一しなきゃいけないわ。これが戦いの要諦なの。
軍の規律は、兵の道義を等しくし、隊列を整え、縦横を正し、名と実を一致させるの。立つ時は礼を尽くし、座る時は膝をつくわ。恐れあれば集まり、危うければ座るの。遠くの子は恐れず、近くの子は散らないわ。低い位置では左右を低くし、鎧はゆっくり進むことを誓うの。兵や鎧を捕らえる時は重さを量り、馬を動かし叫び声を上げて恐れを集めるの。膝をつき、座り、うずくまる時は優しく誓い、太鼓を鳴らして進む時は鐘で止めるの。御璽を掲げる時は膝をつき、剣を構え、振り返らず、まず声をかけなさいな。恐れる子がいれば殺さず、顔を見せ、出自を告げ、職務を復習するのよ。これが軍の礼法なの。
軍の三つの部隊は、それぞれ別々の断食日を守るの。民は休まず断食し、食を分け与えないわ。これは民が疑問を抱く時であり、教えに従う時なのよ。これが軍の統率の道だったの。
戦いとは、力で耐え、精神で勝ち、堅固さで持ちこたえ、危機で勝利を得ることなの。心が堅固なら新たな精神で勝ち、鎧で守れば勝利を得るわ。戦車は密集すれば強く、歩兵は静止すれば強く、鎧は重く、兵は軽やかに動くの。勝とうとする子は敵のみを見、恐れる子は恐怖のみを見るわ。二つの心を合わせ、決心すれば力のみを見るの。これが戦いの心構えなのよ。
軽率に動けば危険に陥り、重率に動けば負けるわ。軽率かつ重率なら敗北し、重率かつ軽率なら勝利するの。ゆえに、戦いの重さはとっても大切なのよ。鎧や武器を整え、陣形を固め、進退は慎重に。これが戦いの備えなの。
将が慎重に対処すれば兵は喜んで従い、陣頭に立てば兵は勇んで戦うわ。急ぐより戦うことが、太鼓を鳴らすより休息することが、見た目より心が大切なの。これが将の務めなのよ。
馬と戦車が強く、鎧と武器が鋭ければ、軽い方が重いわ。優勢が互角なら利益はなく、忠誠なら死者が出るの。優勢が疑わしければ勝利はないわ。ゆえに、装備と心の調和が戦いの鍵なのよ。
人は愛、怒り、権力、正義、利益のために死ぬわ。戦いの道は、死を軽んじさせるけど、人生の道は正義のために死なせるの。これが戦いと人の違いなのよ。
勝利と敗北は運命と人に懸かるわ。三つの軍の警戒は三日を超えず、一人の兵の警戒は一日を超えず、一人の抑制は一呼吸を超えないの。これが戦いの節度なのよ。
最善は根本を利用し、次善は終わりを利用するの。戦略を貫き、細部を守るわ。根本と終わりは慎重さのみなの。これが戦いの原則なのよ。
太鼓を鳴らすには七つの指示があるわ。一つ目は旗を掲げること。二つ目は戦車を進めること。三つ目は馬を動かすこと。四つ目は歩兵を進めること。五つ目は兵士を動かすこと。六つ目は頭を動かすこと。七つ目は進退や座を命じることなの。これが軍の合図なのよ。
有利な位置では激しく攻めず、遠く進む時は余力を残すの。陣形を作るのは簡単だけど、兵にその要領を覚えさせるのは難しいわ。人々の性質は国や州によって異なり、教化は風俗を形作り、風俗は州によって異なるの。これを統合するのが道なのよ。
兵が武器の鋭さ、鎧の堅さ、戦車の強さ、馬の質、兵力の多寡を不満に思う時は、戦いの備えが整わない証なの。これを正さなきゃ勝利はないわ。
勝利すれば手柄を分け、再度戦う時は賞罰を重くするの。負ければ責任を負い、再度戦う時は先頭に立つわ。先陣を切る策は用いず、勝敗を問わないの。これが戦いの正則なのよ。
民を仁で救い、義で戦い、智で判断し、勇で進み、信で忠誠を集め、恩で励まし、功で勝利するの。仁を心に、義を行に尽くせば、賢く勇敢で信頼される子になるわ。和に従えば民も和すの。身を捨て規律を乱さず、徳を競えば民は心を称え、励むわよ。
戦いにおいては、弱く静かな子を討ち、強く静かな子は避けるの。疲れた子を討ち、怠ける子は避けるわ。恐れおののく子を討ち、わずかに恐れる子は避けるの。これが古来の戦いの道なのよ。
戦いの道は、少数を用いて結束を固め、多数を用いて規律を正すことなのよ。少数は小回りを利かせて有利に戦い、多数は堂々と正攻法で臨むの。大軍では進退を厳格に保ち、混乱を避けるわ。少数では自由に進退し、機を活かすの。大軍と少数が合わさる時は、距離を置いて包囲し、分断して攻めるの。敵が多数なら集結して迎え撃ち、敵が少なくて恐れる時は避けて急襲するわ。これが戦いの権変の道なのよ。
戦場では、風を背にし、高地を後ろや右に置き、険しい地を左に配するの。湿地は速やかに通過し、亀の背のごとく四方から囲まれた地には布陣しないわ。これが戦場の地の利なのよ。
戦いに臨むのは、まず軍を配置し、敵の動きを観察することなの。待機する時は戦術に従い、軍を動かさず敵の行動を待つわ。攻撃する時は軍を整え、機会を伺うの。兵力の増減で敵の変化を、進退で敵の強さを、窮地で敵の動揺を、休息で敵の怠慢を、移動で敵の疑心を、奇襲で敵の規律を見極めるの。敵が疑心を抱く時を突き、兵力を増し、降伏させ、計画を破り、回避しない弱みを攻め、思考を乱し、恐怖を利用するのよ。これが戦いの観察の道なの。
追撃する時は休まず追い、敵が立ち止まるなら伏兵を疑うの。進む時は必ず前進の策を持ち、退く時は引き返す計画を立てるわ。これが戦いの節度なのよ。
戦いにおいて、先に動けば疲れ、遅れれば恐れ、休めば士気が落ち、休まねば疲弊し、休みすぎれば恐怖に囚われるわ。親族への手紙は憂いを晴らし、優れた兵を選ぶは民の力を高め、責任を捨て食を節約するは民の心を開くの。これが古来の戦いの心得なのよ。